胎内川ダム工事ってなにしてるの?
~ 胎内川ダム洪水吐増設事業・工事の概要 ~
工事概要
この事業は既存のダムである、胎内川ダムをリニューアルする工事を行うものです。
工事場所は、新潟県北部の下越地方に位置する胎内市です。胎内市中心部から、山あいの道を進んだ先にある胎内川上流のダム『胎内川ダム』にて施工を行います。
工事の目的
胎内川ダムは、『高さ 93m』『堤頂長 215m』の重力式コンクリートダムです。
1971年に本体工事に着手(1977年3月完成)したことから、後に施行された河川管理施設等構造令(1976年10月)における洪水吐きの放流能力を満足していませんでした。この工事では、規定された洪水吐きの放流能力を満足し、安全に流下できるようにリニューアルする工事です。



工事の中身
◆ 洪水吐き(こうずいばき)の増設
ダムの水をより多く落下させる設備を増やし、ダムを災害から守る
— 非常用洪水吐の増設 —
既設の非常用洪水吐きの左岸側に、同様の機能を持つ非常用洪水吐きを新たに1門増やす工事をします。
左岸側の岩盤の改良、補強を施し、水が流れる「導流壁(どうりゅうへき)」を作ります。
最後に、赤い大型のクレストラジアルゲート(非常用洪水吐)と呼ばれる、洪水時に水を放流するゲートを取付けて完了です。
当工事のメイン工事となります。
— ダムの堤体上流面への仮締切り設備 —
当工事は、ダムの堤体(ていたい)を壊し、新たな非常用洪水吐きを作る工事ではあるものの、工事中も胎内川ダムの治水, 洪水調整機能は動き続けます。
新しく設備を増やす部分のダム堤体上流側に、工事をスムーズに進めるための水の締め切り設備を取り付けて施工を行います。
これにより、水の影響を受けることなく、ダムを壊すなどの作業を安全に効率よく進めることができるようになります。
◆ 減勢工・副ダムのかさ上げ
ダムの放流時に、ダムの底を傷めないような改良をして、放流時のダム下流への影響を抑制する
— ① 副ダム(ふくダム)のかさ上げ—
副ダムとは、ダムの下流側に作られた低いダムのことをいいます。
新しく水の吐出し口が増えることにともなって、より確実に放流された水の勢いを弱める目的で、副ダムの高さを高くしつつ、より機能的な形状(スリット化)に改良します。
— ②減勢工(ローラーバケット)の構造変更—
減勢工(げんせいこう)のローラーバケットとは、放流された水の勢いを最初に受け止めるダム下流側の底のことをいいます。
吹き出される水が増えるため、より安全に流れるような構造にする工事をします。
